incidentlog.jp最終更新 2026-10-13
IncidentLogインシデントログ

kawa

kawa

ランサムウェア運営活動中 2025-06-27〜
関連する可能性のある名称
KAWA4096(ベンダー・報道)、KaWaLocker(ベンダー・報道)同一性は未確認
初出
2025-06-27
外部 ID
RansomLook kawa

日本での活動

当サイトの事案と、リークサイトへの掲載
年掲載事案
202520

公的機関の情報

注意喚起、起訴・制裁・摘発

このグループを名指しした公的情報の記録はありません。

攻撃手法

当サイトの事案集計と ATT&CK
Initial Access1 手法
  • T1566.001Spearphishing Attachment
Execution2 手法
  • T1204.002User Execution: Malicious File
  • T1059.001Command and Scripting Interpreter: PowerShell
Privilege Escalation1 手法
  • T1055Process Injection
Persistence2 手法
  • T1543.003Windows Service
  • T1053.005Scheduled Task
Defense Evasion3 手法
  • T1562.001Disable or Modify Tools
  • T1070.001Clear Windows Event Logs
  • T1218System Binary Proxy Execution
Impact3 手法
  • T1490Inhibit System Recovery
  • T1486Data Encrypted for Impact
  • T1561Disk Wipe
Credential Access1 手法
  • T1003OS Credential Dumping
Discovery1 手法
  • T1082System Information Discovery
Exfiltration1 手法
  • T1041Exfiltration Over C2 Channel

使用ツール

名称を開くと一覧の解説へ

KAWA4096、shield.msi、vssadmin、wmic、Tox、OnionMail

インフラ

所在は無効化表記。リンクにしない

RansomLook が観測した所在 1 件のうち、到達可のものと最終確認が 180 日以内のものを先に出します(到達可 0 件)。

連絡手段(RansomLook の記録。無効化表記): Tox: 6A340207246B47E37F6D094D2236E5C6242B6E4461EEF8021FED2C9855240C3E11AEE886FAAFメール: kawa4096@onionmail[.]org

関連アクター

解説

(1) 正体と来歴 KAWA4096 は、名称に日本語の「川」を意味する Kawa を含むランサムウェアで、2025年6月に登場した [s3]。RansomLook の記録上の初出は 2025-06-27 [s1]。Red Piranha も、同日にダークウェブ上でリークサイトを公開して初めて公に確認されたグループと説明し、別名として KaWaLocker を挙げる [s4]。RaaS 形態かどうかや運営の中核に関する記述は出典にない。一方、Trustwave は他の既知のランサムウェアグループとの関係を示す明確な情報はないとし [s3]、Cyberpress も既存グループとの明確な結び付きの証拠はまだないと述べる [s6]。SecurityOnline は、既存の有力グループの評判を借りようとする低〜中程度の技術水準の攻撃者だと評している [s5]。

リークサイトは Akira のサイトに酷似する。緑地に黒の端末風インターフェースで、冒頭の文言もほぼ同一とされる [s3]。身代金要求文は Qilin のものとほぼ同じで、書式と文面に軽微な違いがあるだけだという [s3]。Trustwave はこの模倣を、知名度と信頼性を高める狙いと見ている [s3]。Cyberpress は、信頼性の補強か、調査担当者と被害者の混乱を狙った可能性を挙げる [s6]。

(2) 手口 初期侵入について、Red Piranha はフィッシングと不正な RDP を想定している [s4]。同社の報告では、悪意あるインストーラー shield.msi や感染した Office 文書を添付した標的型メールが使われ [s4]、ATT&CK では T1566.001 が挙げられている [s4]。一方 Trustwave は、TTP に関する明確な情報は得られていないとする [s3]。

解析されたサンプルは、設定をバイナリ内にリソースとして持ち、LoadResource API で読み込む [s3]。設定には、暗号化の除外拡張子・ディレクトリ・ファイル名、終了させるプロセスとサービス、ローカルドライブと共有ドライブの暗号化可否、自己削除、スレッド数、部分暗号化などが含まれる [s3]。引数なしで起動すると -all を付けて自身を再実行し [s3]、ミューテックス SAY_HI_2025 で多重起動を防ぐ [s3]。

終了対象にはウイルス対策、SQL、バックアップ、SAP 関連のサービスが含まれ、Veeam、Acronis、Sophos、QuickBooks、TeamViewer なども対象に挙がる [s3][s5]。専用スレッドがプロセスを常時監視して終了させ続ける [s3]。シャドウコピーは WMI 経由で vssadmin.exe Delete Shadows /all /quiet と wmic shadowcopy delete /nointeractive により削除する [s3]。暗号化にはセマフォとマルチスレッドを用い、このサンプルでは10スレッドで動作する [s3]。暗号化後のファイルには SQL Monitor に似たアイコンが付けられ、壁紙は黒一色になる [s3]。自己削除が有効なら実行後に自身を削除する [s3]。

Red Piranha は、暗号化に ChaCha20 と RSA 鍵交換を使い、ファイル断片の消去も任意で行うと記す [s4]。同じ記事の別の表では AES-256 と RSA-4096 とされ、記述が分かれている [s4]。ランサムノートの名前は !!Restore-My-file-Kavva.txt で、Tor サイトと Tox への案内が書かれている [s4]。二重脅迫を行い、盗んだデータの公開で支払いを迫る [s4]。

通信手段は Tor、Tox、OnionMail に限られる [s4]。リークサイトとして kawasa2qo7345dt7ogxmx7qmn6z2hnwaoi3h5aeosupozkddqwp6lqqd[.]onion と kawasax2ygoxytxtfjcy3a57vdyopj4k4c3m6rj5zht7io3t7g4wl3ad[.]onion が報告されている [s4]。連絡先は Tox ID 6A340207246B47E37F6D094D2236E5C6242B6E4461EEF8021FED2C9855240C3E11AEE886FAAF と、メール kawa4096@onionmail[.]org [s1][s4]。

(3) 標的と主な被害 Trustwave は、登場以来少なくとも11件の被害を主張しており、米国と日本が主な標的に含まれるとする [s3]。うち5件はリークサイトに未掲載だという [s3]。Red Piranha は、6月21〜27日の週に米国とドイツの組織で少なくとも4件の侵害を主張したと記す。1件は6月20日の発生で、同週中に公表された [s4]。同社の週次集計では、当該週のランサムウェア被害公表のうち Kawa は4.55% を占めた [s4]。日本の被害組織名と時期は出典に具体的な記載がない。

(4) 動向 出典から確認できる動きは、2025年6月の登場と同月27日のリークサイト公開、その後の被害の積み上がりである [s3][s4]。Trustwave と SpiderLabs は、今回の解析で見つかった影響・防御回避の手法に対する検知ルールを提供している [s3][s6]。

警察庁は、ランサムウェアを、データを暗号化して復号の対価を要求する不正プログラムと説明し、暗号化せずにデータを窃取して対価を要求する「ノーウェアランサム」の被害も確認されていると述べる [s2]。また、開発・運営グループが実行者に攻撃環境を提供して身代金の一部を受け取る RaaS が多数確認されているとも述べる [s2]。ただし、これらを KAWA4096 に結び付ける記述は出典にない [s2]。

出典

更新 2026-10-13