everest
everest
- 関連する可能性のある名称
- Everest Ransomware Group(ベンダー・報道)、EverBe 2.0(ベンダー・報道)同一性は未確認
- 推定される背景
- ロシア語圏 第三者分析・報道・当局
- 初出
- 2021-09-09
- 外部 ID
- RansomLook everest
日本での活動
当サイトの事案と、リークサイトへの掲載| 年 | 掲載 | 事案 |
|---|---|---|
| 2026 | 9 | 0 |
公的機関の情報
注意喚起、起訴・制裁・摘発このグループを名指しした公的情報の記録はありません。
攻撃手法
当サイトの事案集計と ATT&CKInitial Access2 手法
- T1133External Remote Services
- T1078Valid Accounts
Discovery1 手法
- T1046Network Service Discovery
Command and Control2 手法
- T1219Remote Access Software
- T1071.001Application Layer Protocol: Web Protocols
Defense Evasion1 手法
- T1070.004Indicator Removal: File Deletion
Credential Access2 手法
- T1003.001OS Credential Dumping: LSASS Memory
- T1003.003OS Credential Dumping: NTDS
Lateral Movement1 手法
- T1021.001Remote Services: Remote Desktop Protocol
Exfiltration1 手法
- T1041Exfiltration Over C2 Channel
Persistence1 手法
- T1543.003Create or Modify System Process: Windows Service
Impact1 手法
- T1486Data Encrypted for Impact
使用ツール
名称を開くと一覧の解説へCobalt Strike、AnyDesk、Splashtop、Atera、SoftPerfect Network Scanner、netscan.exe、netscanpack.exe、ProcDump、WinRAR、Everest ransomware (EVEREST LOCKER)
インフラ
所在は無効化表記。リンクにしないRansomLook が観測した所在 7 件のうち、到達可のものと最終確認が 180 日以内のものを先に出します(到達可 2 件)。
- リークサイトransomocmou6mnbquqz44ewosbkjk3o5qjsl3orawojexfook2j7esad[.]onion到達可確認 2026-10-13
- ミラーeverestndkvzcibcje2cqxhre2hmmybl3rn2gwzwsblz7gx6uryn5rad[.]onionEverest到達可確認 2026-10-13
ほか 5 件の過去の所在(到達不可、または最終確認が古い)
- ミラーgxp6yt3wdj7yky27j37jfrrbkuy24n2zo5uxyuoy23uf76d6m2gnfpid[.]onionEverest到達不可確認 2025-10-20
- ミラー2vqamwfdpis5rkjtpkutigykp56n6hkxfurm6qukdxp6uz5uff5kkaid[.]onionIndex of /到達不可確認 2025-03-25
- ミラーaihvh6j6fbkfjyc6jqbsh2ed4s3rym2v2pu6kd3z3exdso2xc2qwcuqd[.]onionIndex of /到達不可確認 2025-03-25
- ミラーbifpwatchoxp7tsb2kpes37b23ogjrb2kj4wgr7yncf4hhgsfahu7jad[.]onion404 Not Found到達不可確認 2025-02-02
- ミラーransomoefralti2zh5nrv7iqybp3d5b4a2eeecz5yjosp7ggbepj7iyd[.]onionEverest Group到達不可確認 2025-01-20
解説
正体と来歴
Everest は Everest Ransomware Group や EverBe 2.0 の名でも知られる攻撃グループである。出典の記述には食い違いがある。HIPAA Journal は 2020年12月に初めて確認されたとし、ブラジル政府や NASA などの著名な標的への攻撃で知られるようになったと伝えた [s6]。Halcyon は 2020年の活動開始と記し、ロシア語圏で金銭を動機とするグループで、データ窃取・恐喝・初期アクセスブローカー活動を行うと説明した [s4]。Zensec AU は 2022年に初めて現れたと記した [s7]。RansomLook の記録上の初出は 2021-09-09 である。
当初はデータ窃取を中心とし、ランサムウェアの使用は近年の攻撃に限られた [s6]。2022年後半からは初期アクセスブローカー (IAB) としての専門化が進んだ [s6]。IAB は侵入した企業ネットワークのアクセス権を他の攻撃者に売る役割である。HIPAA Journal は、暗号化ツールを持つ集団がアクセスを売る例は珍しいと指摘し、目立たず法執行機関の注意を避ける狙いがありうるとした [s6]。暗号化ツールの解析では BlackByte ランサムウェアとの類似が見つかっており、Halcyon も BlackByte の系譜に連なる特徴として、鍵を各ホストでローカル生成する点を挙げた [s3][s6]。Ransomed など他のランサムウェアグループとの協力も知られている [s6]。なお MBSD は、監視対象のランサムウェア攻撃グループの一つに Everest を挙げている [s5]。
手口
初期侵入では、MFA のない RDP や脆弱な VPN エンドポイントなど、インターネットに公開されたリモートサービスを狙う。Halcyon は特定の CVE の悪用は確認されていないとする [s3]。正規アカウントの入手経路は三つある。他の IAB からの購入、クレデンシャルスタッフィング、企業内部者の募集である [s3]。内部者の募集は 2023年10月に確認され、現金や利益分配を示して直接のネットワークアクセスを求めた [s3]。HIPAA Journal によれば、提供を求めるアクセス形態は shell、vnc、hvnc、RDP with VPN、各種リモートアクセスソフトで、他の犯罪者からの購入も確認されている [s6]。2025年の攻撃では、窃取または内部者から得た認証情報を使い、サプライヤーが管理するファイル転送システムへ侵入して機密データを盗み、被害者を恐喝している [s4]。Zensec AU は、RDP の悪用やクラウドバックアップ・サーバーへのアクセス試行を観測したと述べた [s7]。
侵入後の探索には netscan.exe、netscanpack.exe、SoftPerfect Network Scanner を使い、トポロジー、ドメインコントローラー、ファイルサーバーを把握する [s3][s6]。出力は C:\Users\Public\Downloads\ に subnets.txt と trustdumps.txt として保存し、処理後に削除する [s3]。永続化と予備の C&C には AnyDesk、Splashtop、Atera の三つを Windows サービスとして毎回導入し、Cobalt Strike とは独立した経路を確保する [s3]。Cobalt Strike は HTTPS でポート 8080(ビーコン配布)と 10443(C2)を使い、PowerShell で配備する。過去のインフラとして AWS EC2 の 3.22.79[.]23、18.193.71[.]144 と、欧州の 45.84.0[.]164 が挙げられている [s3]。
認証情報の窃取では、ProcDump で LSASS メモリを取得するコマンドを一貫して使い、NTDS[.]dit を ntds.dit.zip にまとめて持ち出す [s3]。横展開は侵害した正規アカウントでの RDP による [s3][s6]。データは WinRAR でアーカイブし、Splashtop のファイル転送で流出させる [s3][s6]。各段階の後にツール、出力ファイル、アーカイブ、ダンプを削除する点が特徴とされる [s3][s6]。
暗号化では AES と DES の併用で、拡張子は .EVEREST または .everest、ランサムノートは EVEREST LOCKER .txt である [s3]。窃取と暗号化を組み合わせる二重脅迫を行い、ダークウェブのリークサイトでの公開を示して脅す [s3][s6]。圧力手段は、サンプル、一部、全体と段階的に公開すること、カウントダウンタイマー、規制当局への通報の示唆である [s3]。医療機関には 24時間の期限を設ける [s3]。2024年以降は暗号化を伴わないデータ恐喝への移行も見られ、最近の投稿にはパスワード保護が付く [s3]。
連絡手段とリークサイト
RansomLook の記録では、連絡手段は jabber、tox、email である。jabber は everestgrp@exploit[.]im と everestgrp@thesecure[.]biz、otr/omemo にも対応する。tox ID は 99D176DB79C7DB2A708F680C460CA48540230AA103F1EF69A26EBFE29661C933918DE7852521 である。メールは everestblog@cock[.]li、evrstgroup@onionmail[.]org、everestaf@onionmail[.]org である。
リークサイトは RansomLook の記録で、本体 (dls) と 6 件のミラーがいずれも停止中である。本体は hxxp://ransomocmou6mnbquqz44ewosbkjk3o5qjsl3orawojexfook2j7esad[.]onion である。ミラーは hxxp://ransomoefralti2zh5nrv7iqybp3d5b4a2eeecz5yjosp7ggbepj7iyd[.]onion、hxxp://2vqamwfdpis5rkjtpkutigykp56n6hkxfurm6qukdxp6uz5uff5kkaid[.]onion、hxxp://bifpwatchoxp7tsb2kpes37b23ogjrb2kj4wgr7yncf4hhgsfahu7jad[.]onion、hxxp://aihvh6j6fbkfjyc6jqbsh2ed4s3rym2v2pu6kd3z3exdso2xc2qwcuqd[.]onion、hxxp://gxp6yt3wdj7yky27j37jfrrbkuy24n2zo5uxyuoy23uf76d6m2gnfpid[.]onion、hxxp://everestndkvzcibcje2cqxhre2hmmybl3rn2gwzwsblz7gx6uryn5rad[.]onion である。
標的と主な被害
米国、カナダ、欧州の組織が内部者募集の対象とされた [s3]。HIPAA Journal によれば、リークサイトには 120 件超の被害者が掲載され、約 34% が米国、そのうち約 27% が医療業界である。2021年4月から 2024年7月の間に医療機関への攻撃が少なくとも 20 件あり、医用画像の提供者が不釣り合いに多く狙われた [s6]。同グループは Gramercy Surgery Center(ニューヨーク)への攻撃の背後にいたとされ、Horizon View Medical Center(ラスベガス)、2K Dental(オハイオ)、Prime Imaging(テネシー)、Stages Pediatric Care(フロリダ)への攻撃も主張した [s6]。
文書化された標的には、医療記録(医療)、顧客データ(金融)、法的文書(法律事務所)、知的財産(製造)がある [s3]。Zensec AU も法律事務所、医療機関、金融サービスを挙げている [s7]。2025年にはスウェーデン、アイルランド、サウジアラビア、米国のエネルギー・航空・通信分野の主要組織への攻撃やデータ窃取を主張しており、Halcyon は重要インフラへの攻撃を積極的に行っていると記した [s4]。参考資料にはスウェーデンの電力グリッド事業者のデータ侵害確認とダブリン空港への攻撃の報道が含まれる [s4]。出典に日本の被害組織名や時期の記載はない。
動向
Halcyon は、2025年7月から 10月を 2020年の活動開始以来で最も活発な時期と位置づけた [s4]。2024年以降は暗号化を伴わないデータ恐喝への移行が見られる [s3]。出典間で活動開始時期が異なる点と、リークサイトの全アドレスが RansomLook 上で停止中と記録されている点は留意が必要である。
出典
- s1
- s2
- s3
- s4
- s5
- s6
- s7
更新 2026-10-13